2013年4月29日月曜日

フリーランスエンジニアのリアルな収入の話をしよう


GWということで私の周りのエンジニアは皆様、10連休にはいっております。
エンジニアって良いですね。
年末年始もそれなりの日数を休めていますし、収入の方も・・・????

収入????
IT業界で働くエンジニア、それ以外の人も一番、気になるところだと思います。
実際に私の周りのIT業界のエンジニアがいくらもらっているかをリアルに伝えようと思います(あくまでフリーランスで現場常駐しているエンジニアに限ります)。

まず、知っている限り最高額をもらっているエンジニアは、90万円/月です。
30代前半で年間1000万円を超えているので、高収入ですね。現場は金融系Javaシステム開発の案件で、 ポジションはPMのはずです。
この人は、そもそもPMOとかPMも出来るエンジニアなので、ちょっと特殊です。

あくまで例外としての最高額で言えば、120万円/月という人もいます。
こちらは案件自体がコンサル案件なので、相当ニッチなほうです。必須スキルが英語ネイティブレベル、専門業務知識、コンサル/PMO経験といった感じです。月収3桁万円に行くのは、アク◯ンチュアさんだとかがよく入られているようなコンサル、PMO案件でないと基本的にはいかないですね。

例外的なケースも1つ紹介します。
20代男性で全くの未経験から1年間ベンチャー企業でiOS・Androidアプリを企画からリリースまで行い、フリーランスとして独立。エンジニア2年目で50万円/月もらっている人がいます。
大学や専門学校での学習経験、個人的な独学での開発経験もないところからのエンジニア経験2年目でこの金額をもらっている人はそうそう聞いた事がないです。
本当に例外なケースです。この人は1年目は月300時間近くを12ヶ月、黙々と誰かに教わるわけでもなく1人で頑張り続けていました。エンジニアの才能もあったのでしょう。

例外や特殊なケースはこのぐらいで、実際のところに触れます。
30代でJavaエンジニアでしたら、65万円〜75万円/月はみんなもらっています。 Maxとminの差が結構あります。この差は結構大きいと思います。
ちなみに私が言っている「Javaエンジニア」は全員例外なく要件定義から開発出来る人たちです。フレームワークもstruts、DIコンテナは問題無く、DBのパフォーマンスチューニングも出来る方たちです。apache、Tomcatのチューニングといった環境構築も出来ます。

モデルケースを上げます。
注1:これは特定こそされないように伏せてはいますが、事実です。
  注2:商流はクライアント⇒1社⇒本人、といった二次請け程度で軽いです。
  
大体は、このモデルケースに上げている人たちの金額に集約されています。
20代で70万円/月もらえるのは、結構凄いですね。年換算で840万円ですので、同年代でこれだけもらえる人というのは、色々差し引いてサラリーマンと比較してもそうそういないでしょう。
ちなみにここで上げている人たちの稼働は全員精算幅内です。稼働が高過ぎて超過精算がつきまくりなので、収入が高いというのではありません。ホワイトな現場です。

 ちなみに「エンジニア35歳定年説」というのがあるので、40代のエンジニアのケースも紹介します。


   注1:これは特定こそされないように伏せてはいますが、事実です。
   注2:商流はクライアント⇒SIer⇒1社⇒本人、といった三次請け程度です。

こんな感じです。
 PL/SQLの案件で65万円/月もらえるのは凄いですね。
PL/SQLの案件だと、そもそも金額があまり出ないのと、案件もそこまで多くないので仕事にありつけるのには少しタイミングも必要ですが、商流が少しあるにも関わらず50万円台/月もらえるのであれば、悪くないと思います。
Javaエンジニアについては、30代の方がやはり収入は高いなと思われるかもしれません。
これだと「エンジニア35歳定年説」は当てはまっているじゃないか!ガクブル・・・と思われても仕方ありません。一応、思い当たる背景を考えた所、

・案件によっては年齢制限がある

というポイントが大きいのかなと思います。
大抵金額が高く出る案件は、エンジニアの募集についてオープンに行っているのですが、エンジニアの年齢については30代までといった年齢制限があることが多いです。
(某、東京駅や渋谷、一部の汐留もしくは大崎といった辺りの企業さんなど)

とはいえ、50歳代でもここ最近のCOBOL案件バブルのおかげもあって、COBOLエンジニアは案件が探しやすいこともあります。ただCOBOL案件については、エンジニアが受け取れるのはおそらく40万円〜50万円/月くらいになってしまいますね。

個人的には「エンジニア35歳定年説」というのは、個々人のエンジニアの仕事の仕方によってはかなり差があると思っています。どっちみち普通にIT業界以外で働いていたとしても、40代、50代になってくると相当な専門知識、経験等を持ち合わせていないとコストが高い分、需要は減ります。どこの業界に行っても同じではないでしょうか。
どちらかというと、「エンジニア35歳定年説」というよりも「エンジニア30代収入ピーク説」が今の状況としては近いのでは無いかなと思います。

というわけで、フリーランスエンジニアのリアルな収入の話でした。
もちろん、得意な開発言語や、業界知識、資格等で金額は変わってきます。更には、商流という悪いものが存在しています。しかし大体の金額は市場が決めているのです。とある企業がJavaのSEを50万円/月で募集して誰が応募してくれるでしょうか?他に65万円/月で募集している先はたくさんあります。小さくて、グレーで闇に包まれている市場ですが、見えないけれど市場が存在しています。自分の収入が少ないな、と感じた人は商流を軽くするなり、他のエンジニアよりもスキルを向上するようにする。自分の収入が多いな、と感じた人はこれから先も維持、もしくはもっと金額を上げられるように自己研鑽を怠らないようにして欲しいですね。

フリーランスのエンジニアの方たちには、是非、30代、40代、50代と年を重ねていっても自分の知識、技術に満足する事無く、最新の技術を追いかけつつ、クライアントも大切にしていって「エンジニア30代収入ピーク説」が間違いであったことを証明するように、収入を上げて行って欲しいです。