2013年5月7日火曜日

セキュリティカードをなくすとエラい目に遭う件


 大体の現場常駐しているエンジニアの方は、セキュリティカードを持っているであろう。
 GW明けということで、情報セキュリティ対策関連の話題を上げてみる。

セキュリティカードについては、認識が甘いエンジニアが多い。
先に言っておくが、コレを失くすと本当にエラい目に遭う
エラい目というのは、エンジニアが思っている以上にエラい目に遭うということを理解して欲しい。更に誰がエラい目に遭うかというとステークホルダー全員だ。
セキュリティカードを失うとどうなるかをこれまで私が見たものを伝えよう。
(ちなみに私自身は無くした事はない。忘れて家まで取りに帰ったことなら1回あるけど・・・)

1.無くした本人はどうなるの?

厳しい現場だと即退場である。
最悪、その月の稼働分の金額が出ないという場合もある(法的な解釈では払わないといけないのかな?)。
即退場というのは厳しい現場であるが、セキュリティカードを失くしたのが発覚した場合どのような流れになるかというと、

本人がセキュリティカードの紛失に気付く
すぐに現場の責任者の連絡
(報告はちゃんとしようね)
(結局探したものの見つからなかった場合)
本人は自宅待機
所属会社から本人にセキュリティカードの最終利用時から紛失に気付いた時までの行動を
事細かにヒアリングされる。
(飲酒の有無等はかなり執拗に聞かれる)
所属会社のセキュリティ担当、社長等が謝罪に行く
(本人も同席させられる場合有り)
クライアント、上位会社等から再発防止について本人、所属会社ともに詰められる
所属会社から再度詰められる

こんな感じである。
実は私はかなり前であるがセキュリティ対策担当をしており、エンジニアがセキュリティカードを失くした事があり、実際に対応でエラい目にあったことがあったので対応に当たった経験者なのだ。
次に所属会社はどうなるかというと



2.所属会社はどうなるの?

こちらもエラい目に遭う。

セキュリティ事故発生
とりあえずセキュリティ事故が発生し、迷惑をかけた事にまず謝罪しに行く
エンジニアを呼び出して状況を事細かに確認する。
道路、立ち寄ったお店、使った交通手段、警察等に
落とし物で届いていないかを確認しに行く
⇩ 
(結局見つからなかった場合)
セキュリティ担当および社長が会社としての謝罪をしに行く
クライアントや上位会社の指示で会社内でセキュリティ事故再発防止の施策を
考えさせられる
クライアントや上位会社に再発防止のための施策を報告する
セキュリティ事故を起こしたエンジニアの対応について協議
(継続して現場に居させてもらえるか退場か)
その後セキュリティ事故再発防止に努めているかを定期的にクライアントや上位会社に
報告する
落ち着く

こんな感じだ。

一番キツかったのはセキュリティ事故を起こしたエンジニアの対応について協議だった。
セキュリティ事故を起こしてしまった手前、基本的には立場上何も言えなくなる。ちなみに私が対応したうちの1件ではエンジニアは即退場になった。
そのときは、退場になるのはまあ100歩譲ってしょうがないかと思ったが、極めつけはそのセキュリティ事故の対応のための工数を請求されたのは、一番参った。このときに現場が商流がある現場だったため、上位会社と更に上位会社も巻き込んで対応にあたったため、その分の工数を請求されたのだ。請求と言っても、エンジニア本人のその月の稼働分と対応の手間を相殺して、支払いはゼロだということを主張されたのであるが、このときは本当に参った。立場上何も言えないものの、私がマネージャーだったので稼働分だけは本人に支払わないといけないので何としても回収しないと行けないしで、板挟みであった。
結局、かなり交渉して稼働分満額とはいかなかったものの、微々たるものをなんとか頂いて、決着した。


というわけで、セキュリティカードを失くすと本当にエラい目に遭う。
エンジニアの人は勘違いしている人がいるが、これはクライアントからの「貸与物」なのだ。借りたものを粗末に扱ってはいけないのだ。
よく、セキュリティカードについて「こんなもの失くしてもせいぜい5000円するかしないかのもんでしょ?登録されているIDを削除してしまえば終わりでしょ」と言う人がいる。
確かに実際の対応はそんなもんかもしれない。しかし、それでは終わらないのだ。
貸与物を失くすと一体どういう管理をしているんだ!と厳しい仕打ちが待っているのだ。
今回書いたようなエラい目が待っている。

お酒飲んで酔ってセキュリティカードを失くそうもんなら血祭りが待っている。


これはリアルにヤバいので気をつけよう。
ヒアリングも誰とどんなところに寄ったのか等かなり細かく聞くので、聞かれる側としては結構恥ずかしい思いをすることになるであろう。お互いそんな嫌な思いはしたくない。
とにかく失くさないように管理は気をつけよう。
それでは、 皆さんもセキュリティカードの管理には気をつけて今月も頑張っていこう。