2013年5月25日土曜日

第一次 エビス 決戦(PHP)

渋谷のソーシャルゲームプロバイダーの面談攻略を書いたので、恵比寿もその流れで記事にする。



恵比寿のソーシャルゲームディベロッパーは、SES会社に対してそれほどオープンではない。どちらかというとクローズドな姿勢をとっている。

中のエンジニアは20代が多く、独特な雰囲気を持っている。開発者としてはそれぞれ尖った感じはあるが、手の動く人たちだ。良く言えば職人気質といったところか。現場の雰囲気はというと、渋谷のような現場に長くいたエンジニアが恵比寿に行くと、カルチャーショックを受ける可能性がある。ソーシャルゲームディベロッパーの会社、という雰囲気だ。
私の知人で以前、渋谷で長く稼働していたエンジニアが、六本木のソーシャルゲームディベロッパーに移った時、入場初日は渋谷だとお昼ご飯を周りから誘われて一緒に行き、みんな仲良くやっていこう!というウェルカムな雰囲気であったそうだが、六本木は初日から完全スルーで、雰囲気の差が大きすぎてちょっとショックだったと言っていた。
(どっちの現場が普通であるかは各自にお任せする)




コミュニケーション力は必須

一つだけ言える事は恵比寿は「仲良しこよしの現場ではない」ということだ。
このような雰囲気のせいか、外部からの入るエンジニアについてはコミュニケーション力を強く求められる。
恵比寿で要求されるコミュニケーション力は、渋谷や他のBtoC案件とは少し違うような気がする。
通常のBtoC案件でのコミュニケーション力は、アジャイルでの開発手法ということもあり、ディレクターやプランナー等の意見を聞いて具現化するための意向をきちんとヒアリングするために必要なものだ。もちろんチームでの協調性、進捗等情報共有という点ももちろんある。
しかし恵比寿では、そのヒアリングするためのコミュニケーション力はもちろんのこと、ディレクターやプランナーとのヒアリングで一歩踏み込んでさらに聞き込む積極性が求められているように思える。

なぜならば、チームによってはほとんど口答でのコミュニケーションが皆無なところがある。極端に言ってしまうと尋常ではない「話しかけるなオーラ」を周りが醸し出しているチームがあったりもする。このようなチームにたまたま入った場合、かなり苦戦を強いられる。なぜならば自らアクションを起こさない限り、完全放置プレイにあうからだ。そんなチームの場合、伝えられる情報、作業指示等だけでは、入ったばかりのエンジニアでは、どうやっても判断しきれないことがある。
そうすると、自ら確認のために積極的なコミュニケーションを取らないといけない
ここが出来るか出来ないかが生死をわける大切なポイントである。

なぜならばエンジニアの評価は、現場マネージャーによる絶対評価だ。マネージャーが「いらない」「使えない」と判断すれば終了である。
そうすると、確認のための積極的なコミュニケーションが出来ないと、一方通行に指示された内容についてのみが、出来るか出来ないかのモノサシになるため

プロパーA:こうこうやって下さい。
エンジニア:・・・わかりました。(え?簡潔過ぎて仕様がよくわからん・・・)
(少しして)
プロパーA:「出来ましたか?」
エンジニア:「出来ていません」(つーか指示があいまいであっているのかもわからないし・・・)
(少しして)
プロパーA:「出来ましたか?」
エンジニア:「出来ていません」(進めているけどこれでいいのかな・・・)
プロパーA:・・・(よくわからないしコイツいらねーや)

といった感じでヘタすると1ヶ月で退場になってしまう。

少なくとも

プロパーA:こうこうやって下さい。
エンジニア:この点は、こんな感じで遷移させる感じでいいですか?
プロパーA:うーん、もう少しこうこうして欲しいです。
エンジニア:わかりました。
(少しして)
プロパーA:「出来ましたか?」
エンジニア:「(デモ見せるなり)この点がこんな感じでいいですか?
プロパーA:もう少しこうこうして下さい。

という感じでネゴシエーションではないが、仕様確認と作業状況を報告しつつ、作業していますPRをする必要がある。
どこの現場でも必要だと思うが、恵比寿では、より一歩踏み込んだ自衛のためのコミュニケーション力を身につけていく必要がある。

どんなエンジニアであろうと、初めて入った現場では開発を始めるにあたってその現場の流儀や社内の決まりがある。こればっかりは教えてもらわないとどうしようもないし、慣れが必要だ。


DB周りは必須

それ以外では、MySQLのパフォーマンスチューニングが出来るかという点はかなり重要だ。こちらは完全にエンジニアのスキルについて知りたいがためにしてくる質問であるので、選考に大きく関わってくる。
DBのエンジン設計の経験や、設計に関して常に気をつけている点、KVSの利用経験ははっきりと回答出来ないと、スキルが足りないと判断される。
このあたりは気を引き締めて回答していこう。

このあたりはBtoC案件、ソーシャルゲーム開発のサーバーサイドエンジニアならば経験しておかないと厳しいであろう。

まとめ

というわけで、第一次 エビス 決戦(PHP)をお送りした。
さすが良作をリリースしている会社だけあってか、現場環境は独特であるが質問内容もまあまあ突っ込んでくる。
恵比寿に挑戦する場合は、

①自衛のためのコミュニケーション力を有している
②サーバーサイドの豊富な経験

は、持った上で挑むと良いであろう。
今回記載してある記事内容だけ見ると、恵比寿の案件は良いように受け取らないエンジニアもいるかもしれない。しかし、多くヒットしている良作を出しているという結果があるのもこの会社の特徴だ。何よりも裏打ちされた実績がある。このような環境下でも、良作を出しているそのノウハウを中から吸収したい、という前向きなエンジニアの人がいれば、挑んでみるのも良いだろう。恵比寿での経験がきっと今後役に立つ良い経験になるはずだ。