2013年5月21日火曜日

SES会社の営業さんよ、あなたのコンバージョンレートは常に見られている

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氏名:D.K
年齢:◯◯歳
性別:男性
並行:あり。ご了承下さい
最寄り駅:◯◯線 ◯◯駅
金額:85万円
スキル:Java、PHP、C♯(.NET)、
    struts、seasar2、symfony、
    ZendFramework、
    Apache、Tomcat、
    MySQL、Oracleなど
備考:
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だいたいSES会社の営業さんからエンジニアの提案をもらう際はこんな感じの紹介文でメールが飛んできます。

そんなエンジニアの提案ですが先日ついに最速記録が出ました!



某日夕方:エンジニアの提案をもらう
翌日朝 :他社案件にて参画が決定した連絡がくる

わーお!12時間ほどで謝りの連絡が来ました。
「また並行で決まっちゃいました〜ってヤツかよ、しょうがないなあ。」というツッコミを忘れさせるほどの早さに逆に笑っちゃいました。



確かにエンジニアの人出が足りていない業界では、エンジニアの取り合いになるのはわかります。営業さんからすると、並行営業を行わずに営業をすると、仮に面談で見送りになった場合、次の案件を探さないといけないので、案件探索⇒面談設定⇒入場という一連の流れが後ろにズレますので期間リスクが発生します。ですのでリスクヘッジに並行営業を行うのもわかります。

ただ、 
営業さん、あなたの提案精度はどのクライアントも常に見ていますよ! 

「うっせー、テキトーなこと言いやがって」と思う人もいるかもしれませんので、詳しく記載していきます。
まず、参画するまでの過程でその指標は区分されます。
大きく分けると、①エンジニア提案⇒②面談⇒③稼働という流れです。
おおまかに分けると下の感じです。


たまたまなのか、ほとんど同業他社もこの3点で各SES会社の提案精度を見ています(参画後のエンジニア評価についてはまたいつか・・・)。
この業界がIT業界というおかげもあってか大体がWebマーケティングに置き換えられます

①エンジニア提案
(メールを見るという意味であるいみページビュー)
②面談
(担当者が面談設定するということでクリックスルー)
③稼働
(コンバージョン)

この点を各担当者はSES会社ごと、果てはSES会社の営業担当ごとにチェックしています。
つまりエンジニアの提案数はこれまでの全体で何件あり、そのうち面談に進んだのは何件か。さらに面談に進んだエンジニアの内何人が稼働したか、といった具合です。ちゃんとした会社だと、NGの理由もカデコライズしておのおの数字を把握していきます。
そして、それらの数字をもとにビジネスパートナー会社を管理して、当然CVRの低い会社の評価は下げていきます。
具体的に評価の低いSES会社はどうなっていくのか?というと・・・

①単価が同ビジネスパートナーと比べて低くなる
②時間幅が悪くなる(140h-180h⇒160h-200h)
③募集要員の情報がもらえなくなる(最悪の場合)

 といったことになります。
「③募集要員の情報がもらえなくなる」というのはもはや、「おたくはいりません!」と言っているようなもんですね。恐い恐い。

というわけで、SES会社の営業さんもエンジニアを提案する際は、精度ということを考えた方が良いですね。クライアントは皆あなたの提案を見ています。
提案するのは良いですが、最低でも面談には進めないと全くの評価になりません。それどころか、面談にすら進めないとただ闇雲にクライアントを引っ掻き回しているだけになりますので、始めのうちは良いですがそのうち「あー、またこの会社の提案かー。どーせすぐ他社決するから無視しよう」といった感じで相手にされなくなり、切られます。

Web広告とかメディアとかならば、PVはCVの大切な過程なので重要視されますが、SESの提案は特定の人間の間で行われるので、立場も違いますし完全な置き換えは出来ません(ごめんなさい、マイニングチームじゃないので正直、深い所までわからないです)。
あくまで言葉じりだけ借りただけで、どのクライアントも精度の高い提案を好むでしょう。

私でも「御社優先なので並行営業はしておりません」とか言われると、仮に嘘でも「ワホー」となります。
あなた自身に置き換えたとしても、カワイイ女の子が、
①「いろんな男に声かけているんだけど、あなたもわたしとデートする?」
②「あなたにしかお誘いしていないんだけど、わたしとデートする?」 

だったらどちらを選ぶでしょう。私だったら②を優先させます。
若干②は文脈がおかしいですが、言いたい事は伝わると思いますので、これ以上は書きません。 

というわけで、『SES会社の営業さんよ、あなたのコンバージョンレートは常に見られている』でした。
各SES会社さんにもその会社のスタンスがあるとは思いますが、あなたのコンバージョンレートは見られています。
少なくとも面談くらいは進めるように、精度の低い提案にならないよう頑張って欲しいです。