2013年6月13日木曜日

ブランクがあるエンジニアよ「IT業界よ、私は帰ってきたああああ」となるわけがない

ブランクのあるエンジニアのみなさん、

ソロモンIT業界よ、私は帰ってきたあああああ」

となるわけがありません。
IT業界のブランクに対するシビアさをなめないで下さい。

さらにブランクのあるフリーランスのエンジニアに対してのシビアさはあなたたちが思っている以上に厳しいです。
もう、1年もブランクがあればオワコンです(すみませんただオワコンと使いたかっただけです)。


何故シビアか

SESであれば、若手でも無い限り即戦力が前提です。なぜならば開発資源の提供だからです。クライアントからすれば、「何で即戦力が当たり前の開発リソースの獲得でお金を払っているのに、ブランクあるわけわかんないエンジニアに高いお金払わないといけないの?そんなヤツのリハビリに付き合うほどうちは寛大じゃないよ」といった感じです。1年間もブランクがあろうものならば面談にすら進めなくなる可能性が高いです。
また、エージェント会社などのSES会社からしてみても、ブランクのあるエンジニアはリスクです。理由は今の現場で開発が出来るかどうかわからないからです。IT業界は環境の変化が早いため、Javaの環境ですら、気付いたらstrutsやDIが盛んになってきているような状態です。1年もブランクがあろうもんならば、扱いは浦島太郎状態です。
そんなブランクのあるエンジニアが、もし仮に採用されて現場に入ったものの全くついて行けなかった場合、「こんなヤツ紹介しやがって!」とクライアントや上位会社からの信用を失うのを恐れるので、SES会社の営業さんはブランクのあるエンジニアは消極的になります。
こうして、ブランクのあるエンジニアはどんどん敬遠されていきます。

どのくらいからがブランク?

これは判断が難しいです。
私はならば、1ヶ月程度ならばスキルシート上では気にしませんので面談に進めます。しかし、面談時にはブランク理由についてはやはり聞きます。
2ヶ月くらい空いているとなると、「何かあるのかな?」と詮索するわけではないですが、注意します。
3ヶ月以降のブランクは「完全にブランクのあるエンジニアだ!」という目で見ます。
1年以上のブランクがあるエンジニアについてはもう「アチャー(ノ∀`)」という感じで相当人が足らない限りブランクを理由に見送りします。

そうすると稼働が3ヶ月間以上空いていると、金額にも影響を及ぼすレベルなので、ブランクと判断出来るでしょう。
ちなみに私の知っているエンジニアで、直近2ヶ月間空いていただけで、SES会社の営業さんから「空いている2ヶ月間のブランクを指摘されて金額を減額されたら嫌なので、詐称修正ても良いですか?」と相談されたと言っていました。厳しいですね〜、そして悪いですね〜。

ブランクの何が良くないの?

結局、ブランクがあると何が起こるのかと言いますと、

・ブランクがあるだけで見送られる
・金額が下がる

の2点です。この2点は蜜月ですね。

ブランクを理由に断られる⇒金額を下げる事でハードルを下げる⇒(元に戻る)

 負の連鎖です。
というわけで仕事が決まり難くなります。
これを理解せずに、前からもらっていた金額をそのまま希望すると仕事が決まらなくなる可能性大です。復帰第一弾は、安い金額で我慢するか、希望の条件で雇ってくれる所を辛抱強く探すかの2択を迫られます。

どうしてもブランクが空いてしまった場合はどうすれば良い?

金額を下げて稼働開始を優先させましょう。
復帰第一弾だけの我慢です。どれだけ自分の腕に自身があろうと、リハビリも兼ねているのでしょうがないと腹を括って働いた方が良いです。
希望の条件で雇ってくれる所を辛抱強く探すのも一つの手ですが、そのままずっと仕事が決まらなかった場合はそれ以上にリスクです。1年以上のブランクの場合はその可能性が増大します。
復帰して6ヶ月も稼働していれば、契約期間のタイミングを見計らって終了して元の金額に戻すのが良いでしょう。
ただ、仕事内容はなんでもありで探すのは良くありません。間違っても安い金額の畑違いの案件に行ってしまってはダメです。自分のスキルにあった開発案件にしましょう。

終わり

というわけで『ブランクがあるエンジニアよ「IT業界よ、私は帰ってきたああああ」となるわけがない』でした。
意外とエンジニアの人にはブランクについての認識が甘い人が多いです。本人からしたら「すぐ復帰できるだろ」くらいの感覚なのではないでしょうか。なので現実に仕事が決まらないとわかると、どうすべきかの判断を誤りがちになってしまいますね。
もちろん、ブランクがあるエンジニアはもうどうしようもなくなるわけではありません。SESでは即戦力が基本なので厳しいですが、正社員では話が違います。
正社員での採用でしたら、支払う金額も始めからそこまで高額ということもないですし、試用期間というものも存在していますし、人材育成という意味で30代くらいでしたらブランク分のキャッチアップのチャンスが与えられます。
なので、採用面接に通りさえすれば復帰のチャンスは全然あります。
というわけで希望はまだあります。

どんな方法にせよ、ガトーのように帰って来れると良いですね。