2013年7月11日木曜日

エンジニアに学歴は必要であるか?



東大卒はそんなに偉いのか?

金融機関や公務員でしたら必ずブチ当たる壁、それが学歴です。外資系企業でも新卒ですと入社試験では学歴がフィルターが存在していますが、金融機関やメーカーの日系企業では入社する前、入社した後でも必ずつきまとうのが学歴です。

今回は学歴についてITエンジニアの業界で必要かどうかに注目します。




いきなり個人的な見解

まずは個人的な見解を。私としてはIT業界に学歴は一切関係ないと思っています。
もちろん上流工程を担当するエンジニアもいれば、製造を担当するエンジニアもいますし、ひとくくりには「一切関係ない」とは言えないのかもしれません。しかし、外注で入る案件の面談時に「大学はどこですか?」とか「何故◯◯大学に進んだのですか?」などと聞く人は聞いた事がありません。あるとすれば、新人やロースキルのエンジニアでスキルシートの経歴以外にそのエンジニアの人となりを探る宛が無くてネタとしてしかたなく聞くくらいです。経験者にそんなことを聞いてもどこの大学を出て何を専攻していたかよりも、今まで何をやってきて、何が出来るかを聞いた方がよっぽど良いです。


適正という意味では・・・

とは言ったものの、某日系コンサルティングファーム出身の知人のエンジニアが面白い話をしていました。私の知人が以前、◯村総合研究所で新人社員向けに研修の講師をしていたことがあったそうですが、ここの新人さんは、プログラミング知識を少し教えただけでスゴい勢いで吸収していったそうです。この知人曰く、ITエンジニアとしてプログラミングが出来るか出来ないかの差は「IQが高いか低いか」これにつきるそうです。そうなると、相対的に高い学歴を持っている人の方がIQが高い傾向があるため(高いIQを持っている人が高い学歴を持つことになる傾向があるとも言えますね)、優秀なエンジニアになりやすいとのことです。

ただ、この話では、出来るエンジニアはIQが高い可能性があるので、高学歴が多くなる可能性がある、というだけでエンジニアに学歴は必要であるか?という問いに対する答えにはなっていませんね。


新卒で入社出来る会社に差がある(はず)

最初に新人として入社出来る企業については、学歴で差がでます。
大学卒で更に偏差値が高い企業の人であれば、◯TTデータやオラク◯、スゴい人であれば◯oogleなども可能性があるでしょう。一方、高卒の学歴であれば中小のソフトハウスやSES会社となってしまう可能性が高くなります。

これは、企業側が新卒採用についてスタンスを明確にしているため、どうしようもありません。逆に言うと、大学を出ていればベンダーの就職試験を受けれるが、中小ソフトハウスも受けれるので大学を卒業していた方が可能性が広がるということです。

「(はず)」としている理由ですが、稀にエンジニアでバケモノが存在しています。小学校からプログラミング言語に興味を持ち、中学、高校くらいで言語をラクに使いこなし、システムを構築してしまう人がいます。そういった人で、「大学に行っても学ぶ事ないし。意味ないじゃん」系の人でしたら、逆に言うとヘタに東大卒だとかよりも可能性が広がります。何故ならばすでに実務クラスのレベルを持っているからです。即戦力です。ただ、日系企業には、そういった即戦力級の新人ではなく、真っ皿で何色にも染まっていない素人の大卒を自社カラーに染めようとする企業もありますので、その辺は企業の方針によって複雑です。
(自力でガリガリ書いていた人の中にはソースが汚い人がたまにいますね・・・)

インテリが多いコンサル案件は・・・



一応、私が知る限り唯一学歴を気にされたことがある職種があります。
大崎の◯ューチャーアーキテクトさんの大規模SAP案件で一部のITコンサルタントには、学歴について質問されていました。まあ、

「最終学歴は何ですか?」

という程度なのですが。
・・・「だからどうした?」という話です。
おそらくですが、プロパーで入っているチーム内に、同じ大学出身の人が居たり、MBAホルダーである等の自慢になるくらいの学歴があればアピールポイントにはなるよ、くらいのレベルだと思います。逆に「高卒」であろうが、その案件にマッチしている、もしくは問題無く遂行出来るスキルを有しているのであれば、マイナスポイントにはならないはずです。


結局のところ

フリーランスでも所属社員でも変わりませんが、結局のところ、外注という立場で語るのでしたらあまり必要でないと思います。ただ、学歴はあって損をするものでもありません。
「あればラッキーだけど、なくても問題無い」レベルだと思います。結局のところ、エンジニアは「出来るか出来ないか?」を問われるのでその仕事が出来るのであれば、学歴を語っても何の意味も無いのです。
というわけで、そんな学歴にコンプレックスを持っている余裕があるのでしたら、一行でも多くコード書け!という話でした。