2014年1月6日月曜日

年末の12月にエンジャパンを使って求人広告を出した結果・・・

箸にも棒にもひっかからなかった・・・



さて、また求人系の話です。
とある設立10年に満たないSES会社での話です。

詳しい経緯はあまり確認出来てないですが、媒体側から新規での営業のテレコールがあり、話を聞いて1ヶ月間掲載をすることにしたらしいです。
掲載金額もふんわりと聞きました。2つ中途採用の求人を出したそうですが、50万円ちょっと/月程度だったそうです。

媒体側からセールスに来たのにお金を払って媒体に掲載したものの全く技術者が来ず、
というのは何とも後味の悪い話ですね。
ただ、採用を担保してくれるわけでもなく、自己責任なのでしょうがないですが、まあかわいそうです。

今回は同じような目に遭わないように考察したいと思います。





ポイントはこの辺かなと思います。

・何故エンジャパン?(媒体選定)
・何故、この時期に?(タイミング)
・ちゃんと数字を管理していたか?(投資における費用対効果の検証)


1つずつ見ていきます。

何故エンジャパン?(媒体選定)

媒体選定というのは、結構重要な要素だと思います。
SES問わず、IT業界では@Typeが私的な感覚値ですがメジャーなのかなと勝手に思っています。エンジャパンは漠然としたイメージですが、中途向けは間違いないですが、あまりITというイメージはそこまでないです。

ちなみにこのSES会社については何故エンジャパンにしたか、というのは先述しましたが、
エンジャパンの営業さんから新規のテレコールがあって掲載に踏み切ったようです。
まあ、あくまで個人的な主観ですが、全く採用出来なかったという結果を聞いて営業さんに騙された系かな?と思います。

ちょっと語弊があるので、言い直します。騙したわけではないですね。エンジャパンさんの耳障りの良い言葉を鵜呑みにして判断を誤った、というのが正確だと思います。

こういった求人媒体に多い例ですが、基本的に強気な営業さんが多いです。「今の時期ですと是非おススメです!」だとか「登録者が◯◯◯◯人と豊富にいるので、応募がきっとあります」だとか。注意すべき点は前向きなセールストークが中心なのですが、採用に至るであろう具体的な根拠にかける点です。

今回のSES会社はSESと社内常駐の受託開発をしている会社だそうで、まあIT会社ですが、
自社の業務内容を顧みて、そもそもエンジャパンに掲載されている求人と親和性があるかという点や、エンジャパンにITエンジニアの職を希望している登録者が何人くらいいるか、登録者の属性(年齢はどのくらいか?、どういった系統か?)といったことをしっかりとヒアリングして、その結果をしっかりと検討すべきだったかと思います。

ちなみにこのSES会社は、エンジャパンに初回で見切りをつけて、@Typeに次は求人広告を出稿する方向でまた進めているそうです。

何故、この時期に?(タイミング)

個人的な感想ですが、年末時期に求人広告を出して意味があるのか?(見ている人がいるのか?)、と疑問に思いました。

そもそも、年明けから仕事を始めたい人が仮にいたとしても、その1ヶ月前の12月から求職し出す人はそんなにいないのでは?と思います。仮にいたとしても、その前から仕事を探していて、決まっていない人とかのはずです。

逆にこの時期に求人を掲載するメリットを考えてみると、これも私の予想ですが、エンジャパン側から営業をかけて来たという点を考慮すると、この時期は求人広告を出してくれる企業があまり多くなく、出稿企業を探していたのではないかと思います。
そう言う場合は、料金も多少柔軟に調整出来るのではないかと思います。

なので、掲載料金もそこまで高かったわけではなかったので、このSES企業もお得感があったのではないかと思います。

年度をまたぐ2月〜4月あたりだと、きっと中途採用の求人広告も増えると思いますので、
そういった時期に比べると安かったのでしょう。
また、そういった時期だと求人が埋もれる可能性もあるので、その辺も勘定したのではないかと勝手に想像しておきます。

ただ、結果だけ見ると良いタイミングではなかったようですね。

ちゃんと数字を管理していたか(投資における費用対効果の検証)


ここはとても大切だと思います。
聞いた話だとあまりきちんと管理していなかったようですが。

テレビのCMの広告というのは、そこまで明確なKPIの設定というのはされていないと、博報堂出身の方に聞いたことがあります(視聴率は割と重視されるそうですが)。

しかし、Webは全然違いますからね。クリックしたら記録が残りますので。

ということは、このSES会社側ももっとしっかりすべきだったと思います。
これまでにも、複数のWeb媒体を使ったことがあったそうなので、各求人媒体で、自社特設ページを何人見て何人が求人に申し込んでくれて何人が面接に進み何人が内定となったか、このくらいは数字、パーセンテージを把握しておかなくてはならないと思います。

ちなみにほとんどの求人媒体では企業側が確認出来る情報としては、ユーザーの何人がお気に入りに登録しているかと、誰が求人に申し込んでくれたか(およびその申し込み者の属性)、くらいなのがほとんどだと思います。

ただ、媒体の担当者に聞けば、自社特設ページのPV数くらいカウントしていないわけがないと思いますので、聞けば教えてくれるのではないかと思います。

こういった数字をきちんと記録していれば、平均的に何人が自社特設ページに来て、そのうち何人が求人に申し込んでくれて、何人に内定が出て、何人が入社してくれるか、ということを数字としてわかるので、媒体の営業さんが来ても、その営業さんに想定KPIを聞いて、その数字がかけ離れているようだったら、見送るということも出来ますし、達成見込みがありそうな数字であれば、金額交渉をするなり調整して、出稿に踏み切るという意思決定が出来るようになります。

何にせよ、媒体の営業さんというのは良いことしか言わないし、具体的な根拠が欠ける場合が多いので、きちんと理論武装をして話を聞くのが良いと思います。

お金が有り余ってしょうがない、だとかなら勝手にすれば良いですけどね。

私も気を付けます。

ちなみに・・・

箸にも棒にも引っかからなかった後日談ですが、
媒体の営業担当さんにクレームを言っていたら、スカウトメールの件数を増やしてくれたそうです。

それでも全然ダメだったみたいですけどね。

ちなみにこの会社での肌感覚で今回の求人掲載は相当、箸にも棒にも引っかからなかったそうです。
求人申し込み数自体もこれまでにないくらいに少なかったらしく(1桁台とか言っていたような)、申し込みがあった属性も年配とかであまり希望していたのとは違ったようで・・・。
他の媒体(毎ナビやリクナビなど)だと、申し込み数自体は20、30くらいは平気で行ったそうですが。

まあ50万円スッたようなもんですね。
こういう失敗からきちんとこのSES会社も何か学んで欲しいです。