2014年1月28日火曜日

そろそろSESの案件情報メールの中身を考え直すときではないか?

さて、どこぞかのエージェント募集サイトに登録したことのあるエンジニアや、SES界隈にいる方であれば、必ずと言ってよいくらいに来ているでしょう案件情報メール。

もうさすがにその案件情報メールの中身も考え直して欲しいもんです。
はっきり言いましょう。

様々なSESの会社が送っている案件情報のメールは、ほとんどが



です。

理由は、『スパムだ』とか、『いらねーのに迷惑だ』とか言うつもりはありません。
『有益な情報ではない』ということです。
二つに分けて説明していきます。


理由1:募集内容がクソ

ほとんどの場合は、この理由です。

例を出します。


さて、この案件の募集内容の何がクソなのでしょうか。
まず、案件見て必ず抑えておくべきポイントをお伝えします。

・何の開発言語で何を作るか?(What?)
・金額はいくらか?(How much?)
・いつからか?(When?)
・場所はどこか?(Where?)
・クライアントやベンダーはどこか?(Who?)
・増員や交代要員、新規開発などなんのための募集か?(Why?)

ここはどんな案件であろうと、仕事として行っているのであれば必ず、抑えておくポイントですね。いわゆる5W1Hです。

ただ、一日に何十、何百とくる案件情報メールなど、即刻ゴミ箱行きかタイトルを見て数秒チラ見するくらいがせいぜいなので、実際に初見で見るポイントとしたら、

・開発言語は何か?
・金額はいくらか?

です。ここの最低限を満たしていた場合は詳細をきちんと確認するでしょう。

話は戻りますが、とするとこの案件というのはJava開発案件で、Maxで支払える金額が60万円ということです。更に詳しく見ると、面談回数2回です。

受け取った側の印象としては、

「今のご時世にJava案件なのに、面談2回でMax60万円しか払えないような案件送ってくるんじゃねーよ!」


です。

メールを受け取った側としては完全に送り主は舐めていると思います。むしろゴミがゴミを送って来たとしか思わず、全く相手にしなくなるでしょう。

詳しく説明します。
今のご時世、Javaエンジニアや、PHPエンジニアは特に需要が高いので、どの会社も要員を探しています。完全にエンジニアの供給不足、案件の需要過多の状態です。
そんな中、Max60万円で、Javaエンジニアを募集しようというこの会社と担当営業の神経を疑います。経験年数半年とか1年でも良いとかのスキルであればまた話は別ですが、こちらの例として上げている案件はフツーに設計経験も求めているのでそんなわけはありません。そんなフツーの経験者を募っているフツーの案件なのに面談は2回です。そんなのんびりしている間に面談1回の案件などどこにでもあります。誰が、そんな案件に進むでしょうか。それこそこのSES業界の情報弱者くらいしかいないでしょう。それをわざわざ2回面談を受けてでも入りたいような優位性のある案件でないと今のご時世難しいのに、何も考えず面談を2回にしています。
そういう市場動向や事情を全く理解せずに、完全にお宅の事情、都合のみで案件情報を一斉配信している仕事の質の低さがクソです。まさに無益な情報です。


理由2:テキストがクソ

案件情報の内容が良くても、結局見てもらえなければただのスパムメールと変わりません。某ARに特化した開発会社の社長さんが「テキストはUIだ!」と言ってましたがまさにその通りだと思います。

ここで言うと、まず重要なのは案件情報を送信するときのメールのタイトルです。
タイトルを見て、いかに受け取った側がメールを開いてみたくなる内容にするかはとても重要です。

そもそも一斉配信のBCCにてメールを送るのですから、大して仲の良くないSES会社の営業さんにも送るわけです。

それなのに、タイトルが、『案件情報』というものだったら、「あー、どーでもいいわー」となって、無視します。速攻ゴミ箱行きです。

仮に、Java開発案件があって、単価がMax80万円あたりまで可能であったら、

「案件情報」
よりも
「Java案件【Max80万円】」

としたほうが、タイトルの時点で「Java案件である」という点と、「金額がMaxで80万円まで可能」という情報が確認出来、受け取った側への訴求効果は高まりますよね。

その質が良いかまでは言及しませんが、レ◯レジーズさんなんかは、一斉配信の案件紹介メールのタイトルをよく工夫していると思います。
どうしたら、受信した人がメールを開いてもらえるかを考えている気配が見受けられます。まあ社員数も多いですし、自社でメディア事業もしているはずですから、それぐらいのマンパワーも思考あって当たり前でしょう。

そういった会社ですら行っているのですから、当然のごとく小さい会社や、営業人数が少ない会社は、より技術者獲得の訴求効果を高めるためにも、タイトルですらも改善をして欲しいです。

とはいったものの・・・

もちろん、やり過ぎはよくありませんね。

案件情報で、技術者を募るために過度に不可能な金額が提示したり、面談回数を嘘をついてみたりすることは、全くの論外です。
また、タイトルも度が過ぎるくらいのものを付けるのはよくありませんね。

少し前に、某◯フォーションさんが一斉配信していた案件情報メールで、タイトルが『弊社代表最注力案件』と記載されていたので、「ほうほう、どんな案件だろう?」と見てみたら、どこにでも出回っている渋谷の某企業で「・・・・・」となり、期待した自分が残念になりました。

まあ、色々とキツめに書きましたが、メールを送るのであれば意味のあるメールを送るように努めてほしいもんです。

募集案件のメールを送ることが目的ではなく、技術者を募ることが目的であることを忘れないようにしましょう。